こんにちは。
富山県家庭教師協会富山東事務局、KATEKYO学院富山
新庄校の石黒です。県立高校の推薦入試倍率が発表され、
まさに受験本番といった雰囲気が出てきましたね。
校内選抜を勝ち抜き、校内推薦枠を勝ち取った皆様においては、
最後の関門に向け、最終段階に入りました。推薦は中学校生活を
頑張った人だけが手にできるチャンスです。最後まで気を抜かず、
しっかりと「合格」を勝ち取りましょう。
さて、今回は「推薦入試の落とし穴」というテーマでお話しします。
推薦入試とは、中学2年生から中学3年生の2学期までの内申点と
面接(高校によっては作文)で決まる入試方法です。学校側が
この子であれば、高校に行っても頑張ることができると判断した生徒
にのみ与えれるもので、一般入試よりも合格しやすいと言われています。
もちろん、100%合格することができるわけではありませんので、
面接対策も含め十分に準備をし、気を抜かず受験に臨む必要が
あります。
一方、一般入試は内申点はもちろん、5教科の試験を実施し、
総合的な判断で合否が決まります。ラスト1か月でどこまで追い込みを
かけることができるかで、大きな差が生まれます。このラスト1か月の頑張り
というところに、推薦入試の落とし穴が存在します。
推薦入試は入試から1週間程度で合格の内定が学校に届きます。
人間というのは不思議なもので、合格を手にしてしまうと、どうしても
受験の重圧から離れたいという気持ちが強く出て、格段に勉強量が
落ちてしまいます。一方一般入試の場合は、最後の最後まで気を
抜くことができない環境の中、学習を続けることになります。この時期に
ぐっと伸びる生徒は大勢います。ここで生まれる差が、高校に入学した
後すぐに実施される、いわゆる「入学おめでとうテスト」で非常に大きな
点数の差となって現れます。つまり、推薦入試で合格した後も、
ある程度の勉強量を保っていないと、1か月の間で信じられないくらいの
学力差が生まれてしまうということです。富山県の場合、県立高校は
同じレベルの生徒の集まりであることから、最初でできた差を詰める
ためには想像以上の時間と努力が必要であることは言うまでも
ありません。目先の合格に浮かれて、苦しい高校生活を送るのではなく、
高校卒業後の自分を考え、推薦の合格を一つの通過点として
勉強量を落とさずに入学することが大切と言えます。
今や新大学入試制度も始まる転換期であり、ちょっとした気の緩みが
取り返しのつかない状況を作る可能性もあります。推薦で合格した後も、
自身が何のためにその高校に入学するのか今一度考え、
プレッシャーがなく勉強できることをプラスに捉えて、学習を継続する
ことをお勧めします。