毎年、受験シーズンに風邪やインフルエンザに罹って大変な思いをする生徒さんがいるのですが、今年はコロナウイルス対策の元、小・中・高に休校要請まで出て、日本だけではなく、世界中が想像できないレベルでの大混乱状態となっています。株価も大きく値を下げ、マスクや消毒液は当然、日常生活に必要な物資も品薄となり、普通に生活しようと心がけていても、妙なストレスを感じる毎日です。
このような環境、状況の中、そして要らぬ不安を感じさせるニュースが飛び交う日々の中、今年受験された生徒さんは本当に大変だったと思います。国公立大学をはじめ、私立大学、そして県立高校、私立高校のほぼ全ての合否結果が出揃い、目標達成できて嬉しい結果、なかなか思うような結果が出ずの悲しい話、色々な報告が入ってきました。本当にお疲れさまでした。
本題に入りますが、最後のセンター試験では、『英語では約7.6点、数1Aでは約7.7点、7科目平均点も文系型・理系型共に20点近く平均点が下がった』という記事がありました。英語においては多岐にわたる内容を併せて読み解く力が強く求められ、数学においては新傾向の問題が出ており、過去問を中心とした演習だけでは『初見の問題』のイメージとなり、てこずった受験生さんが多くなったのでは、と考えます。そして富山県立高校の一般入試問題も特に数学において一瞬ためらってしまう新傾向問題が出ており、今後の受験生にとっては気を張るトピックスとさせていただきました。
さて、ここで注意しなければならないことをお伝えします。まずは、問題の難化というキーワードですが、先ほども書きましたが、『今まで見たことが無い、解いたことが無い、初見の問題』だから”難しい”と感じ、難化という言葉になることが多いです。例えば数学の問題の場合、新傾向問題ばかりではなく、より細かな計算力が求められたり、解答に辿り着くまでに通常よりはひと手順多く時間がかかったりする問題は難しくなりますし、英語の長文問題も今年のセンターのように多岐にわたる内容をしっかりまとめて大意をくみ取る読解力となると、普段から相当な読書をしていないと難しく感じるかもしれません。しかし、根本的な原理原則の理解が出来ており、わからなくなった時に、あらためて問題文の最初に戻り、一言一言を読み返し、丁寧にイメージすることが出来れば、活路を見出すことが可能だとも思っています。公式の丸覚えやテクニックによる当て嵌め解答法ではなく、今一度、教科書に戻ってゆっくり問題を考えてみて欲しいものです。残念ながら小学校の学期末テストのように基本的な知識と理解が備わっていたら満点に近い点数が取れる問題とは違い、確実に解ける人、解けない人、正解する人、間違う人をつくりあげ、序列がわかるように点数化しなければならない入試の問題では問題作成のスタートが違います。その点を念頭に置きながら、毎日の学習を『丁寧に身につける学習』として取り組んでください。
不安があったり、もう少しアドバイスをして欲しいと思う生徒さんや保護者様は是非、お気軽にお問合せください。最大限のお手伝いをさせていただきます。
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責任者 田中